誰にも意味が分からなくなった古代の歌を、歌詞から想像して曲にしてみました
長い長いタイトルですがそういうことです。
千年前も二千年前も歌はありました。
残すことができずに忘れられていった歌がたくさんあると思います。
文学のなかにそのヒントは残っています。
歌のメロディは残せなくとも、歌詞だけは今も知ることができます。
日本文学と音楽のどっちも好きな自分としては、魅力的すぎる世界です。
歌詞を読みながら、曲にしたい…と思い続けてきました。
あまりにも気になりすぎたので、ちょっと自分の想像で補って、作ってみました。
歌の名前は、「竈殿遊歌」(かまどのあそびうた)です。
(※鍋島本『神楽歌』に所載する歌です。)
重要な歌詞は、こうです。
「 とよへつひ みあそびすらし ひさかたの あまのかはらに
ひさのこゑする ひさのこゑする
ひさかたの あまのかはらに とよへつひ みあそびすらしも
ひさのこゑする ひさのこゑする 」
漢字を当ててあるものもありました。
「 豊竈 御遊びすらし 久方の 天の河原に
久の声する 久の声する
久方の 天の河原に 豊竈 御遊びすらしも
久の声する 久の声する 」
今となってはこの歌の本当の意味がわかる人はいないそうです。
それも、わりと早くから意味が解らなくなっていたそうです。
でも、そうなったら好き勝手に解釈してもいいですよね。
ってことでつくってみました。
クオリティごめんなさい。
もし、よかったらどういう意味なのか考えてみてください。
歌詞をみて。
わたしは歌ってみて神様が雨を降らせたり、雷を鳴らす音は竈をたたく音に似てそうだな…とか思いました。「御遊び」は、そうやって天の上で遊んでいることかな、とか。学問的には違いますけど、どーせ正しい意味なんて誰にも分らないんだからそんなことは気にしない。
ひさのこえする~。って歌詞が特に好き。