年賀状をだすこと
今年も残すところあと一ヶ月です。
私が個人的に年末を感じるのは、
灯油やさんが車で走りながら流している「ゆ~きやこんこ~♪」のメロディ。
「年末ジャンボ宝くじ」のCMをみて、「もし当たったら何買う?」と話すこと。
近所の和菓子屋さんの軒下に、年末年始向けのおもちが並び始める風景。
いつも通りの師走感にほっとする反面、私の中で例年と少し違うのは、「年賀状」をちゃんと書きたいなと思うようになったことです。
ある日ふらっと立ち寄ったコンビニで、年賀状を買ってみようと思いました。
が、いったい自分が何人くらいに年賀状を書くことになるのか、なかなか計算できませんでした。自分にとっての「友達」は少ないけど、そんなふうに限ってしまわずに、高校の頃の後輩とかにも出したいし…
曾祖母や曽祖父がつけていた日記をよくこっそり読んでいるのですが、後ろの方には必ず知り合いの住所と名前、プロフィールなんかのリストがまとめられています。
今だったらラインとかメールで済むのに、大変だったんだな~と感心しつつ、自分としてはそういうのは面倒くさいし、なんのためになるの?とすら思っていました。
しかし、自分が年賀状を出したいという気持ちになると、そういうつながり方っていいなと思うようになりました。
ラインやメールは気軽でいいんですが、受け取る方としては、普段の用事とごっちゃになってしまって特別感が無いし、
出す方としても、返事を期待せずに、ささやかな挨拶だけできたら嬉しいなという気持ちには、年賀状という方法が合う気がします。
もちろん住所を知らない人には、年賀状を送れません。
けれどそのために「教えてください」という連絡をするのは少し気恥しさがあります。
相手も自分のことをきれいに忘れてしまっている、というところに不意に送り付けるのが理想です。